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一から始める知財戦略

知的財産全般について言及します。

知財業界での大ピンチ~弁理士の日記念ブログ企画2022~

1.はじめに

お久しぶりです。
 ブログやTwitterの頻度は減りましたが、至って普通に過ごしています。
 さて今回は、恒例の『弁理士の日記念ブログ企画2022』への参加ブログです。正直、今回のテーマはネタの選定にかなり苦労したのですが、最終的には独立時のお金の話をご紹介しようと思います。意外に危ないなというポイントが多かったので、誰かの参考になればと思ってお話しします。少し変化球のような内容になっていますが、ご容赦ください。

 

2.独立後のお金の話

 (1)独立後の資金繰りの話

 この点は想定している方も多いと思うのですが、(1から立ち上げる場合)事業が軌道に乗るまでには時間がかかります。個人差はありますが、はじめの依頼が完了するまでに3~6カ月程度はかかるのが通常かと思います。私の場合は、設立半年ぐらいで経営が安定してきたかなぁという感覚ですが、これは比較的運のよい方だと思います。
 重要な点は、経営がある程度順調に推移する場合であっても、開業資金+(現在の生活費+事務所運営費)×6カ月ぐらいの資金がないと危ないということです。私自身結構余裕をもってはじめたつもりだったのですが、今考えると結構危なかったと思います。

 (2)税金や保険の話
 まず初年度には勤務時代の給与を基準に税金が計算されます。これもまぁ痛い。
 ただ、それよりも痛いのは経営がある程度安定した後の税金の話です。無事経営が安定してくると、少しづつ売り上げがあがっていったとします。それに伴い、増えてくるのはもちろん税金です。うちの場合、従業員は2人(常勤は0)なので、売り上げ規模自体は大した額ではありません。しかし、それでも昨年の税金の額は驚きました。そして、この請求が翌年きます。これ伸びがある程資金繰り危ないですね。ほんと。

 (3)ローン組めない問題
 余談ですが、昨年末に居住用の不動産を購入しました。さて、個人事業主は住宅ローンを組めるのか。いわゆる通常の住宅ローンは3期分の確定申告書が必須ということで、思ったよりも頑な印象でした。さらに言えば、これは印象のレベルの話ですが、仮に3期分の確定申告書があったとしても、勤務者と同程度の評価にはならない(自己資金を多く要求される、金利が多少高く設定される)のだろうと思います。銀行としては当然の判断だとは思うのですが、独立前の想定よりハードルはかなり高かったです。

 (4)おまけ(〇〇先生のありがたい話)
 私は前職の特許事務所の所長から退職時にありがたいアドバイスを頂きました。
 具体的には〇〇先生:『独立すると一気に信用がなくなるから、今のうちに借金、できれば投資用の不動産のようなものを買っておくと良いよ。現金がないと動けなくなるから。(文言はそこまで正確ではないです)』というような趣旨のアドバイスでした。
 当時は、そういう考え方もあるか、理屈としては分かるけどなぁ、という感じであまりピンと来ていなかったのですが、今はレバレッジかけるならあのタイミング(退職時)がベストだったと実感しています。
 事務所設立時にどの程度の事務所規模を目指すのか、どの程度人を雇うのか、このような目標を事前に設定するべきだったのですが、私はそこまで気が回りませんでした。私自身は経営者になりたいわけではないのでそれほど気にはしていないのですが、自分はやっぱり経営者じゃないなぁ(笑)。

 

3.まとめ

 如何だったでしょうか。普段あまりこういう話をしている人がいないので、少し変わり種のネタを共有してみました。質問などがある方は、TwitterのDM等で直接アクセスしてもらえれば、わかる範囲でお答えします。正直、ブログでは公開できない内容の話も結構あるので、そちらの方が色々と伝えられることがあると思います。

 今年もたくさんの方が企画に参加しています。興味がある方は、他の参加者の方のブログも是非ご覧ください。

https://benrishikoza.com/blog/benrishinohi2022/