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一から始める知財戦略

知的財産全般について言及します。

書籍紹介(ビットコインとブロックチェーン:暗号通貨を支える技術)

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1.はじめに

 今回は、新しい企画です。知人に書籍レビューみたいなものをやってはどうか、という提案を受けていましたので、その提案に乗っかる形になります。

 

ビットコインとブロックチェーン:暗号通貨を支える技術

アンドレアス・M・アントノプロス(著)今井崇也(翻訳)鳩貝敦一郎(翻訳)

Amazonリンク

 

 ご紹介するのはこちらの書籍です。昨年の今頃からブロックチェーンの勉強を本格的にしようかなぁと思い購入していたものの、読むのを先延ばしにしてしまっていた書籍です。分量的にも内容的にも専門外の人間が業務外で読むには結構厳しいかなぁという気はしますが、退職を良い事に一気に読破しました。

 

2.内容詳細

 所要時間:約20~30時間程度

 ターゲット:大学院生~エンジニア初級

 満足度:4.5/5

 感想:良くも悪くも「ビットコイン」に関連する内容が記載されている書籍でした。ビットコインの歴史から実装に至るまで十分に記載が充実しており、圧倒的に理解が進みました。多くの方がレビューしているように(技術的な)基本を押さえる上での必読書という位置づけかと思います。また、簡易なコードで例が示されていたり、ビットコインシステムの実装や応用についての記載が含まれていたりと、完全な理論というよりは実装を意識した記載になっている気がします。

 ただ、あくまでも技術書という位置づけのため、知財関係者を含めた専門外の人間にとっては不要な知識も結構あるかもしれません。正直、通常の知財関係者であれば前半1章~2章の部分だけでも十分なように思います。そのような場合は、簡易版も発売されているようですから、そちらでも良いかもしれません。

 また、冒頭で記載したように、この書籍はあくまでも「ビットコイン」に特化した内容になっているため、例えば、単純にブロックチェーン技術や分散型システムの応用や実装、近年むしろ重要な「イーサリアム」等については、別途、補足が必要かなと感じました。私自身も、そこら辺についてはもう少し知識を補完していく予定です。

 

3.まとめ

 初めての企画でしたが、どうですかね。好評であればまたこのようなテーマを採用したいと思います(私の本を読むスピードが追いつくかどうかは分かりませんが)。取り合えず、今日はこの辺で。