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一から始める知財戦略

知的財産全般について言及します。

弁理士試験 口述試験のポイント解説!(延長戦)

1.言い訳

 やはりここから書くべきだったかなと思いなおしました。

 まあそれはそうですよね。「論文試験に受かって当然」の人よりも、「なぜか受かってしまった!」という人の方が困りますよね。

 

2.論文試験に受かってしまったら、、、

 まずは、各会派の練習会や受験機関の模試に申し込みましょう。私自身受験機関で講師をやっているので心苦しいのですが、そうは言っても面接試験です。「慣れ」というのは絶対に必要です。ただし、知識のインプットの時間も必要ですので、受けすぎには注意してください。合計2~3回程度で十分かと思います。

 

 <会派>

 春秋会:春秋会口述試験練習会のご案内 – 弁理士春秋会

 PA会:令和元年度 PA会口述模擬試験 開催案内のお知らせ | PA会ホームページ

 南甲:令和元年 口述試験練習会のご案内 (申込受付終了)|南甲弁理士クラブ(受付終了)

 同友会:口述練習・就職説明会−弁理士同友会−

 弁ク:弁理士クラブ 情報提供申し込み登録

 

 

 <受験機関>

 LEC:口述模擬試験 - 弁理士 学習経験者|LEC東京リーガルマインド 

 TAC:口述模試 | 弁理士 |資格の学校TAC[タック]

 吉田ゼミ:弁理士試験・弁理士受験対策講座 全員合格!吉田ゼミ

* セレクションの内容に特に他意はありません。

 

 特段、何処がおすすめというものもありませんが、特徴的なのは、春秋会です。例年通りであれば本番と同じ場所で練習会を行うため、いい予行練習になります。後は、値段や日程を踏まえて決めて行けば十分かと思います。

 

3.勉強のはじめかた

 まずは過去問を購入して解いてみましょう。初めは何となく答えが想定できる程度で十分です。徐々に、正確な文言を意識した解答ができるようにしていきましょう。

 なお、口述試験は、近年大きく傾向が変わった試験です。特に口述試験の合格率が低かった時期の出題は、あまり参考になりません。近年の傾向は、あくまでもスタンダートな論点です。

 また、先日のブログでも書きましたが口述試験においてもっとも注意すべきは青本です。余裕がある方は購入して少しづつ読むようにしていきましょう。なお、「青本の購入は流石に、、、」という方は過去問等に含まれている部分だけでよいので、意識的にキーワードを抑えるようにしていくことで代用はできると思います。

 

4.余談

 先日のブログでも多少触れましたが模試の結果は気にしないで大丈夫です。復習メインで利用してください。どこで作成された問題であってもそれなりに考えられた問題が提供されますから、復習には最適です。また、模試では、試験官をうまく利用してください。「どのように口述試験は進行するのか」、「助け舟はどのように出されるのか」等の感覚をつかんでください。

 特に条文の暗唱や趣旨(青本)は覚えていないとパニックになってしまう人も多いと思います。そんな時は、自分の今までの知識を信じて、冷静に記憶を探ってください。きっとどこかで正解に近いものを見ているはずです(論文試験までの勉強で)。その記憶の断片を言葉にすれば、試験官が何かしらのヒントをくれるはず、なんとなくそんなイメージです。まあ「習うより慣れろ」ですね。

 なお、私は、例年同様、TACや弁クで口述試験に関わっていますので、気が向いた方はいらしていただければ、少し厳しめの試験を受けることができるかもしれません。